ダニエル・ルーシンク著
[東京(ロイター)] - トヨタ自動車は再生型燃料電池技術を有人月面探査機の電力供給に利用する計画であると幹部らは金曜日に発表し、将来的には月の水の氷を最終的にエネルギー源として利用する可能性が高まっていると発表した。
日本は岸田文雄首相の下で宇宙への野心を強化している。
NASAのアルテミス計画に参加しており、2020年代後半にはその一環としてゲートウェイと呼ばれる月宇宙ステーションに宇宙飛行士を派遣する計画だ。
トヨタは2019年から日本の宇宙機関と協力して、2029年に月面に打ち上げられることを目指して、「ルナークルーザー」と名付けた有人月面探査機の開発を進めてきた。
トヨタ自動車の山下健月探査プロジェクト責任者は「月面での長期安定した研究を行うため、現地でさまざまな物品を長期にわたって調達することを目指している」と述べた。
NASAは、アルテミス計画への貢献として、日本が2029年打ち上げを目標とした月面探査車を提供することを期待していると宇宙航空研究開発機構が金曜日のプレゼンテーション資料で述べた。
燃料電池車は電気自動車と同様に電気モーターを使用しますが、水素が触媒によって分離されて電気を生成する燃料スタックから電力を引き出します。
トヨタによると、その技術は太陽エネルギーと水を利用して、昼間は電気分解により水素と酸素を生成し、夜間は燃料電池が電力を供給するという。
月の夜は地球で約14日続くため、この技術の助けを借りて、月面探査機は暗くて極寒のときでも、一度に何日も走行できるだろう。
売上高で世界最大の自動車メーカーは、来年秋までに有人月面探査車の受注を確保したいと考えている。この宇宙船は、年間42日間のミッションで2人の宇宙飛行士を乗せることができ、10年間運用し続けることができると予想されているという。
「私たちの考えは、月面探査車に必要な水を供給できる会社や手配があれば、その10年よりも長く月面探査機を使い続けたいということです」と山下氏は述べ、最初はきれいな水を宇宙に送る必要があると付け加えた。
トヨタは月の氷水から燃料電池に使用できる水を生成したり、自力で採掘したりできるとは期待しておらず、そのためには他社や将来の開発に依存する可能性が高いと山下氏は警告した。
(ダニエル・ルーシンクによる報告、アンガス・マクスワンによる編集
https://news.yahoo.com/toyota-eyes-lunar-rover-powered-133706463.html?fr=sycsrp_catchall